おどるポルカのひみつ基地

どうせこの世は ホジャラカ ホイホイ

「Time Travel in ALICE」の足りないピースについて本気出して考える会

こないだの記事があまりにも長すぎ・且つ感情論を盛り込み過ぎて趣旨が分かりづらいだろうと考えていたので、あらためて、「Time Travel in ALICE(以下、TTiAと略記)」について、本気出して考察めいたものをしてみようと考えてみました。

(※注:この記事はイベントの感想記事ではありません) 

 

今回の記事は個人の感情論や思い入れの類はほぼ入れておりません。賛同側でも、批判側のどちらでもない、中立を目指して、仮説に仮説を積み上げて書かれております。

 

そのため私はこの記事がいっこうに正しいとは自身でも全く思っていません。

というのも、TTiAにおける重要と思しき単語の根本的な説明が全く作中にないため、それらの定義が不明瞭な以上は考察するための材料も足りず、そもそも考察をしたくとも全く考察のしようがないからです。

喩えるならばこの記事は、水と小麦粉だけをひょいと渡され「これでケーキ作ってください」と言われるような、「どう考えても無理」な状態から、強引にケーキらしきものを作った……そんな記事になります。そのためそもそもの原作シナリオが考察のしようのない物であることを前提に、それをご理解の上でお読みください。


また、この記事は、クラフィを過去に遊んだことがある人向けに書いていますので、その点につきましても予めご了承ください。

 

 


なお、作中にトラヴァーが複数人いるので、判別するために、それぞれ属性色ごとにこの記事では呼び分けることにします。


青トラヴァー…適合者が最初に遭遇したトラヴァー。
赤トラヴァー…3rdで初登場するトラヴァー。レプリカトラヴァーとも。
緑トラヴァー…ALICEがβ時代だった頃のトラヴァー。髪を束ねているのが特徴。

 

●根本の謎

Q.ごく普通のタイムトラベルでもトンデモ理論が繰り広げられがちだが、さらにそこに『仮想空間でのタイムトラベル』ってなるともはやどうなっているのか。その時の生身の肉体はどうなっているのか。

 A.…もうこれについては考えても仕方ないので忘れることにして、以下は普通のタイムトラベルSFものと同様に考えることにします。

 

 ●謎 - 「特異点」「ガーデン」「オリジナル」


上記3つは最後まで青トラヴァーからの明確な説明が無かった単語です。
これらの説明がなかったことにより、「プレイヤーはなぜ彼女の実験に協力する必要性があるのか」という根本の理由が最後の最後まで判明しません。

 

ひとまず今回の記事では、以下の通りに定義・仮定して、話を進めることにします。

 

特異点…青トラヴァーの言によると、「適合者(プレイヤー)」の存在そのものと、「赤トラヴァー」のことを指している。
作中での使用例からしておそらく「時間遡行を行うことに必要な因子の類、あるいはそれを持つ者」(憶測)と思われる。
どうしてそんなものを適合者が持っていたのかは不明。


『ガーデン』…青トラヴァーの言によると、おそらく特定の時間軸における特定の場所・地点のことを指すものと思われる。(憶測)
Tipsによると「ガーデンNo.XX」のように数字を入れて分類されている模様。
…ちなみに、finalを見るとガーデンという単語は適合者自身もどうも発言しているらしい。私が知らない単語の意味を私が知っている…。

 

『オリジナル』…実は一番最後まで分かりづらいのがこの単語。
(※決してミュージアムエストの「季節イベントに分類されなかったもの」という意味ではない。)
この単語の意味については、次で後述する「並行世界の定義について」に記述しているのでそちらを参照されたし。

 

●並行世界の定義について


…さて。青トラヴァーの言によると、赤トラヴァーはこの世界とは「平行して」発生した存在のようです。

 

並行世界…つまり「とあるひとつの世界とは別の時空にある世界」という概念はSFものにおいてはよく使われるものですが、この「並行世界」という概念そのものも、厳密には作品ごとによって定義が異なるケースがあります。私が見てきたのは大別して3通りかなぁと。

並行世界って概念がややこしいので、よくわからない人は「並行世界」という語を「IF世界」て語に置き換えて読むと、考えやすいかもしれません。

 

(捕捉:当記事では表記上、「“並行”世界」と呼んでいますが、動詞として呼ぶときには「平行」で変換を使い分けています)

 

定義1.)特に我々がことさら特殊な行動をしていなくとも、可能性の数だけ常に世界は分岐している。その分岐した世界こそが並行世界であり、いずれの世界もその世界にいる者から見れば常に「本物(正史)」である。

…私が初めてパラレルワールドという概念に触れた某SF作品はこの意味を用いていました。
この「特殊な行動」というのはタイムトラベルとか、そういうやつを指します。
タイムトラベルなどのような特殊な行動をしていなくても「私が遅刻しなかった世界」「ジェリーがご飯をつまみ食いをした世界」というように、世にある可能性の数だけ、常に世界は分岐して枝分かれするように増え続けているというのがこの考え方です。

そしてこの考え方では、たとえば「遅刻した私」から見れば、その私がいる世界が本物であるように、「遅刻しなかった私」のいる世界では、その「遅刻しなかった私のいる世界」が本物になります。観測者がどの世界にいるかによって、どれが「本物の世界」は異なるという考え方ですね。

 

定義2.)同一次元にある世界の数は常に一つである。しかしタイムトラベルなどを行い、過去の歴史を変えてしまうと、そのときはじめて世界の分岐が発生し、もう一つの並行世界が生まれる。

…一般的なタイムトラベルものではこっちの意味がメジャーですかね?
定義1とは違い、こちらはタイムトラベルのような特殊な行動をすることで世界がはじめて分岐するという考え方です。

 

定義3.)特に我々がことさら特殊な行動をしていなくとも、可能性の数だけ常に世界は分岐している。しかしそのうちの「本物の世界(正史)」は我々が感知しているこの世界ただひとつのみであり、他の並行世界は可能性から淘汰された世界(偽物・誤り)である。


…最後のこれは定義1と定義2のハイブリッド種みたいな考え方ですね。

 


…で。おそらくTTiAでの「平行」する存在として生まれたレプリカトラヴァーや、TTiAにおける並行世界の概念を見てみると、おそらくここでの並行世界は「定義3」のものと思われます。

それを何より示唆する単語が作中に出てくる『オリジナル』という語です。

作中では何に対しての『オリジナル』かはほぼ全く語られていませんが、枝分かれした偽物の並行世界のことを『レプリカ』の世界と呼ぶのであれば、それに対して本流たる『オリジナル』が存在することも腑に落ちます。
(finalにある「複数の並行世界を統合して正史…つまりあなたのいうオリジナルガーデンね それを再構築する」という緑トラヴァーの台詞も根拠の一つです)


私はこの作中の並行世界の概念が語られていないせいで随分混乱しました…。

 

そしてストーリーを読み進めてみると厳密には、ややこしいことに「クラッシュフィーバーのTTiAイベントにおける並行世界の概念」が「定義3」なのではなく、実態は「青トラヴァーが考えている並行世界の概念の定義」が「定義3」であると考えられます。

 

詳細な理由は後述するとして、以降では、上記の事項をひとまず仮説としてひとつひとつの世界を追って行きましょう。

 


●1st プレイバック・ベリアル

さて青トラヴァーと適合者が出会って直後の彼女の台詞に、以下のようなものがあります。

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…この発言からすると、適合者から見れば初対面であるトラヴァーですが、トラヴァーからしてみれば「別のガーデンで既に適合者に遭遇していた」ことが推測されます。

 

つまり「ガーデン」という単語は、単なる場所や時間を指すだけでなく、オリジナルだけでなくレプリカ世界の地点のこともまたいで指し、またこの時点で彼女は既に「レプリカ世界に干渉できる手段を持っている」と考えられると言えるでしょう。(それを可能にしているのがデバイスという道具。)

 

(なお、適合者(プレイヤー)と出会う前の彼女が、その「レプリカ世界の適合者」と出会って何をしていたのかは不明です。)


ただし、彼女は「ある場所からある場所へ転移する(例:私の自宅から職場にまでワープする)」ことや、あるいは「レプリカ世界(分岐した別可能性の世界)に転移する」ことはできるようですが、全体を読み返すとほとんどのケースで「タイムトラベルをする」ことは「彼女単体では」行えていないことが伺えます。

適合者がいることで、彼女は初めて「時間を転移する」ことができているようなのです。


ひとまず彼女は、適合者を信じさせるために、「現在地(背景をそのまま見るならノマクエ1-1のALICEの入り口?)」から「現在のアザゼル戦の地」にワープします。

その後、彼女はタイムトラベルを行い、「過去のアザゼル戦の地」に赴きます。

 

なお、何を目的として彼女が過去のアザゼル戦の地に転移しようとしたかの理由は、わかりません。これについては作中で考察する材料が本当に全く無いので彼女の目的については考えないことにしましょう。もしかするとタイムトラベルの地点にその場所を選んだことに特に深い理由はなく、実験をするためになんとなく選んだだけ…なのかもしれませんが。


しかしそこで現れたのはアザゼルではなくベリアルでした。これはトラヴァーも想定外だった反応をします。


…さて。1stの時点では「なぜここにベリアルがいるのか」の理由が分からなかったのですが、全体を思い返せば実はそれらしき原因が既にこの時点で示唆されているのです。

それがこの1stのtipsにあります。

 

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膨大なデータに紛れたログを見つけました

『Mar.xxth ガーデンNo.20
第127回特異点抹消実験
ガーデンNo.81と同じく、要素排斥を確認
実験失敗 以上』


さて。特異点という単語は全体を見ても「適合者」か「赤トラヴァー」のふたりしか出ていないはずです。少なくとも、この作中には。


…で、この時点では赤トラヴァーが物語に登場していないので、特異点抹消実験」の「特異点」とは適合者のことを指すと見ていいでしょう。

そして、これはその「適合者を抹消しようとした誰か」の127回目のログであるわけです。


「誰か」は126回も適合者を消そうとしたようですが、全部失敗し、今回も適合者がベリアルを撃破したことで失敗しているみたいですね。

 

では、「その適合者を消そうとしているのは誰か?」というと、後の展開を見れば、適合者や青トラヴァーを後に危険な目に遭わせた人物……つまり、「赤トラヴァー」こそがこのログを残した人物である可能性が最も高いと考られます。


赤トラヴァーは青トラヴァーと適合者が過去のアザゼル戦(ガーデンNo.20)へ赴いたことを何らかの手段で察知し、特異点=適合者を排除すべく、何らかの手段で「この地にベリアルを差し向けた」というのが私の仮説です。

(この赤トラヴァーがどうやって適合者たちの動向を知り、過去世界のベリアルをその地に差し向けたかについての方法については、いずれも漠然としてますが、これも作中での説明が無いのでわかりません。)

 

…ひとまず過去世界でのベリアルを撃破した適合者と青トラヴァーは「現在のアザゼル戦の地」へと帰還します。

青トラヴァーはここで現れた現在のベリアルを見て

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という発言や、

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と発します。


これはいったいどういう意味なのでしょうか。
この発言に言葉を足して、補完してみましょう。

 

「齟齬」は何に対しての齟齬なのかというと、アザゼルじゃなくベリアルが現れたこと」が現在(こちら)でも続いているということに関してでしょう。


そのため「『オリジナル』でも(過去での影響を受けて歴史が変わってしまい)この有様」、「(アザゼル及びベリアルの居場所が変わっていることが、タイムパラドックスで他に影響を与えていないか)どこまで波及するか調査しなければ」が彼女の発言の真意と読み取れます。

(目的語がないってこんなにもややこしい…!)

 

●2nd 忌まわしき禍炎の子

ではそれを踏まえて2ndを解読。

適合者と再会したトラヴァーは以下のようなことを発します。

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この「こないだの件」というのは、「ベリアル(及びアザゼル)の居場所の変化が他に影響を与えていないかの可能性」についてを指すと思われます。


しかし…
ここまで一応真面目に考えていた私の頭脳が止まります。今、途方に暮れています。
このあとがどう好意的に解釈しようとしてもわからない…。


この「オリジナルで実験を繰り返した」の実験が、正確にはどんな実験かがが分からないのです。

 

ここまで私は「青トラヴァーがタイムトラベルを行うには特異点(=適合者)が必要」というのを前提に話を進めてきました。


しかし彼女一人で「実験を繰り返した」ということは、適合者抜きでタイムトラベルをしたという可能性が生じてきます。
これでは、どちらかに矛盾が生じてしまいます。

そもそも特異点がなければタイムトラベルができないという前提自体が間違っている」のか、「あるいは一度デバイスに適合者の情報やらをインプットすればその場に適合者がいなくてもタイムトラベルができてしまう」のか、「現在の世界(オリジナルの世界)で今の時間軸のままに各地点を回りタイムパラドックスの有無を調査した」のニュアンスなのか…。うーん。もうわかりません。お手上げです。


…まぁ、ひとまずふたたび特異点の定義について考え始めたらもうキリないし、ほかに「特異点」たるものの条件の心当たりも思いつかないので、まぁ後者のどちらかとでも考えて流しておきましょう…。

 

 

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(※ぽるかは私のプレイヤー名です)


まどマギを機に広く普及した気がしますよね、因果律ってワード。

kotobank.jp

なるほど、わからん。


…私もこの手の事には疎いのでもしかしたら解説が間違っているかもしれませんが……。


因果律(因果)というのは文字通り「Aという原因があったからBという結果がある」という意味、およびその法則です。


例を挙げるなら、「今年は日差しが強い日が多かったので(因)、例年より日傘が多く売れた(果)」という具合ですね。

 

しかし、タイムトラベルにより、過去への干渉が発生するとこのような因果の流れが変わってしまいます。
分かりやすいのでベリアルの例を出しましょう。

 

トラヴァーが予測していた、本来発生すべき因果は以下の通りでしょう。

アザゼルはもともとこの場所に滞在している。
そのためこの地にはアザゼルがいるはずだ。

 

…しかし実際にここで起こっていたのは、

(過去の世界)…アザゼルはその場におらず、なぜかベリアルがこの場にいる。
(戻ってきた現在)…その影響を受けて、アザゼルは今も不在であり、ベリアルがこの地点に残っている。

という事象でした。


…このように、何者かが過去の出来事に干渉したことで、「実際に起こったことと因果律が矛盾を引き起こす」ことをタイムパラドックスといいます。(実際に過去に干渉するなんざ現在の科学技術ではできるわけはないので、タイムパラドックスとはあくまでSFのようなフィクション上で起こりうる出来事でしょう)

誰か一人の居場所が変わること自体は大したことではありませんが、一見するとそのように小さな事象でもそれが少しずつ影響して他の事象に影響をドミノ倒し式に与えていいった結果、因果を大きく書き換えてしまう……というのだってSFあるあるですよね(これをバタフライエフェクトと呼びます)。

 

しかし適合者とトラヴァーはそれ(因果律)から外れた……つまり、タイムパラドックスバタフライエフェクトの影響を受けていない。
彼女はおそらくきっとそう言いたいのでしょう。


…当然ながら、一連のエピソードを読んでから俯瞰の立場である読者の私が言葉を補ってやっとこんな感じなので説明の全てをトラヴァーの口から聞いていない適合者はピンと来るはずがなく、見たほうが早いと彼女に連れられて「現在のタカマガハラ」に転移します。

 

トラヴァーによると、このタカマガハラが一番影響(※おそらくタイムパラドックスのこと)が強く出ていると知らされます。
(あのデバイスタイムパラドックスが発生している場所を感知できる機能でもあるのでしょうか…)

 

するとここにはイザナミと、カグツチがいました。


カグツチは、青トラヴァーの話によると、本来この世界に存在しているはずのないAIです。
そのためこのカグツチについても因果律が乱れて

(過去の世界)…(何者かが干渉をした)
(現在の世界)…そのせいでカグツチがいる。

と上記のようなタイムパラドックスが発生していると考えた方がよいでしょう。

このあと、イザナミはタカマガハラに侵入した青トラヴァーと適合者を発見し、ふたりを攻撃するようにカグツチに命じます。

 

危険を察知した青トラヴァーは元居た場所(ALICEの入り口?)に戻ろうとしますが、(おそらく操作ミスをしたせいで)、元居た場所ではなく、ふたりそろって過去のタカマガハラに転移してしまうのです。


過去に飛んだ二人はイザナミと、そしてイザナギが競り合っている様子を見かけます。
このときのイザナミはどうもカグツチのせいでウイルスに感染しているらしく、正常ではありません。

 

このあとの展開を見るに、おそらく、本来過去に発生した出来事(オリジナルの世界)は

(過去の世界)…カグツチがウイルスの発生源となったため、イザナギが彼を消去。
(現在の世界)…イザナギカグツチを消去したことにより、この世界にカグツチはいない。

…という流れを辿っているはずです。しかしここでは

(過去の世界)…本来はイザナギカグツチを消去するはずが、カグツチを彼を退ける。
(現在の世界)…そのためカグツチは現在でもこの世界に残っている。

という矛盾した結果が発生しているのです。(この矛盾した因果を「因果A」と以降では呼びます)

 

その後、過去にタイムトラベルした適合者が過去世界のカグツチに一矢報いたため、これを機にイザナギカグツチの抹消に成功します。
一見するとこの事象の結果そのものは本来の出来事に変わりないですが、それに至るまでのプロセスが多少変わったせいか、

(過去の世界)…カグツチがウイルスの発生源となるも、適合者が彼を撃破できたため、イザナギカグツチを消去。
(現在の世界)…本来抹消されて消えていたはずのカグツチが、それまでのデータをもとに小さいカグツチとして復元されている。

……という流れが生じています。(この因果を「因果B」と呼びます)
つまり、わかりにくいですが、タカマガハラでは2回も因果の流れが書き換えられているのです。


(※…と考えるとベリアルの時も厳密には2回ほど因果の書き換えが起こっているはずなのですが、タイムトラベル前の「現在のアザゼル戦の地」の滞在時間が短かったためにそれの分かる描写が無かったか、或いはそのことが適合者らのタイムトラベルと同時に発生しているために因果の書き換えの描写は1つのみになっていると思われます)

 

因果Bは特異点=適合者によるものですが、因果Aについてはこれが誰の手によるものかこの時点ではわかりません。
(後にこの因果Aは赤トラヴァーのせいであると分かります。)

そして、特異点』が「タイムトラベルをするを可能にさせるもののことである」という前提がもし間違ってなければ、それにより青トラヴァーはここで「適合者以外のもう一つ特異点がある」と気付くのです。

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(ただ小さいカグツチが生まれた原因は、青トラヴァーの発言を見ると特異点(=適合者)が原因じゃなくて、もう一つの特異点(=赤トラヴァー)のせいっぽいんだよなぁ…よくわからん)

 


Q.2ndの「半分はあなたのせい」ってなぜ?
A.わかんない。特異点がなんか無意識のうちになんかやらかしてるとかそういう感じじゃね? 知らんけど(匙ポーイ)

 


●3rd 「Replica or Original」

現代に戻りまして、3度目の青トラヴァーとの再会。

彼女によると「小さいカグツチが誕生したことで、(「前回の転移の影響で」発言からしおそらくそのバタフライエフェクトにより)円卓の騎士が存在ごと消失している」というのです。

 

消失の真相を確かめるため、二人は「女王の暴走直後」へタイムトラベルします。

しかし、この世界線でも円卓の騎士団は存在していません。
(女王の暴走を機に円卓の騎士団が離散する結果になったため、この時点では本来円卓の騎士団が存在していなければおかしいのです。)

 

そこでふたりは再び更なる過去へとタイムトラベルします。
しかし、彼女がタイムトラベルしようとしていた過去の座標と、実際に辿り着いた時代は別物でした。
今回は彼女の操作ミスでなく、何者かがふたりのタイムトラベルに干渉した結果で到着した時代が操作されたようです。
(もちろん、この何者かは赤トラヴァーであるはずです)


このふたりが辿り着いた時代は「円卓の騎士団」結成式になります。

 

この時、ふたりはマーリンに接触します。
マーリンは青トラヴァーと適合者が来るのを予め知ったそぶりの発言をします。
青トラヴァーと適合者が因果律から外れていることを知っている人間はこの時代・この世界に存在しえないため、青トラヴァーはこれに驚きます。

 

マーリンはこれを自身の「予言」と称しますが、後の展開によると彼はこの時すでに「赤トラヴァー」と接触をしているはずです。
そのため、ふたりが来る展開は「赤トラヴァーから予め聞いていた」と考えるほうが自然になるでしょう。

そして、「13番目の騎士」として、マーリンは赤トラヴァーをアーサーに紹介します。

 

青トラヴァーはここで赤トラヴァーと初めて対面します。
そして青トラヴァーはこの赤トラヴァーが「(今まで自分たちを妨害していた)もう一つの特異点」ということも悟ります。


赤トラヴァーは青トラヴァーのことを「レプリカ」や「複製」などと呼び、また彼女は青トラヴァーのことを「自分が平行してしまった存在」として認識しています。逆に、青トラヴァーは彼女に向けて「あなたがイレギュラーな起点」なのだと発言、ふたりはどちらが本物論争かを始めます。

 

その様子を見ていたマーリンは赤トラヴァー側の肩を持ち、適合者と青トラヴァーを排除するようアーサーを煽るのです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~


Q.なぜ赤トラヴァーは青トラヴァーから派生してしまったのか?
A.わからん。「平行して」とあるので、おそらく青トラヴァーが「オリジナル世界の適合者」に遭遇する前に、並行世界を行き来している間に、何かしらがバグって「レプリカ世界の赤トラヴァーがオリジナル世界に召喚されてしまった」或いは「青トラヴァーのコピーがオリジナル世界に生まれてしまって赤トラヴァーになった」のどっちかが発生したのではないだろうか? まぁ、今のも結局仮説にすぎないので、結論としては「まったくわからん」。なお、この後に「結局どのトラヴァーが本物なのか」について考察しているのでそちらもご覧ください。

 

Q.なぜマーリンは13番目の騎士として赤トラヴァーを迎えようとしたのか?
A.わからん。
tipsによるとマーリンは円卓の騎士団結成に関わっていたようなので、単純に「時間操作を行えるなんて人材は円卓のメンバーにいれば良い駒として使える」という考え方だったのかもしれない。
これまでの妨害行為の通り、赤トラヴァーにとっては、青トラヴァーと適合者が邪魔な存在であるため、彼女は「青トラヴァー(とその協力者である適合者)は敵だ」と当然彼に吹聴するはずである。それを受けて彼は青トラヴァーと適合者の存在にいち早く気づき、そしてふたりを除外するようにアーサーを煽った…というのが私の仮説だ。(もしかすると、ベリアルも彼女から「侵入者が来るだろう」というような誘導を受けて適合者らの前に現れたのかもしれない)


なお13番目の椅子は呪われた椅子…のはずだが、実はこれが「呪われた椅子」だと言われているのはPVのみであり、本編では触れられていない。
けれどたとえば、もともと円卓の騎士団内に「13番目の椅子は呪われている」とかいう感じのジンクスが存在し、マーリンは「この赤トラヴァーは円卓の役に立つ存在だとは考えているが、“100%信頼してはおらず”」、その椅子に座るものとして招いた…という解釈は如何でしょうか。

実際、赤トラヴァーが干渉したことでカグツチ(小)が生まれ、更にそこからの影響で円卓が存在ごと消失してたので、赤トラヴァーの存在はおそらく円卓にはプラスに働いていないようなのですが……。

もしも適合者と青トラヴァーがここで敗れていれば、カグツチ(小)誕生のバタフライエフェクトによってなんらかの円卓自然消滅の原因がそのまま生じてたか、あるいは赤トラヴァーが結成式の時に何かをやらかしてたんでしょうかね?

まぁつまるところ、私から言える最終的な結論は全部憶測にすぎず、「全くわからん」ということです。


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円卓の騎士団に勝ったことで、ベリアルの時同様、赤トラヴァーの目論見は失敗。

これ以上赤トラヴァーに攻撃されぬよう、間一髪で青トラヴァーは適合者と共に逃げ出し、現代へと帰還します。


ふたりを仕留め損ねた赤トラヴァーは、これより過去の時代に更に時間を遡り、新たに「過去の青トラヴァーの存在をかき消すことで、現代の青トラヴァーが消失するという」因果を発生させます。ここで3rdは終了。


Q.なぜ赤トラヴァーは遠回しな妨害ばかりをしてきて、最初から青トラヴァーを直接攻撃しなかったのか?
A.わからん。赤トラヴァーのいた世界では、ベリアルがアザゼル戦の地にいて、円卓が存在せず、逆にカグツチ(大)が存在した世界だったのかもしれない。ていよくそれを利用して適合者たちを攻撃するように煽った…とか?


Q.最後のマーリンはなぜ再び誰かを失うことを予言できたんでしょうか?
A.わからん。本当に予言者だったんじゃないですかね(てきとう)

 


●Final


さて。
ここで適合者がデバイスを起動し、過去のトラヴァーに会いに行きます。

……しかしなにぶん、私としてはここで適合者が動く動機が弱い。


というのも元をたどれば「なぜトラヴァーがタイムトラベルをしようとしたのか」の動機が不明瞭だからです。


彼女は単純に「タイムトラベルが可能かどうか」の実験を行いたかっただけなのでしょうか? ひとまずそれを青トラヴァーがタイムトラベルをしていた動機として片付けることにしましょう。

 

しかし、今まで赤トラヴァーの介入を見てれば、ウイルスを撒くカグツチが生じさせられたり、そこらへんの影響で円卓の騎士団が存在ごと消失したりと、だいたいタイムトラベルがタイムパラドックスを生じさせた結果で、適合者にとってろくな結果を招いてないことは明白です。


となると、「もしも青トラヴァーの消失を防げなければ、現代にほかに何かしらの深刻な事態が起こってしまう」というわけでもなさそうなのです。


(私個人としては納得がいかないですが)「適合者は青トラヴァーによっぽどの愛着を抱いていたため、青トラヴァーが存在しないことが深刻な事態である」ということでここではこの理由は片づけておきましょう。


適合者はβ版の時代に飛び、この時代ではまだ存在していた緑トラヴァー接触をします。
そして適合者は緑トラヴァーに、「将来の緑トラヴァー(=青トラヴァー)が赤トラヴァーに消されてしまう」という事情を説明しました。

 

それを聞いた緑トラヴァーは、それを防ぐべく、解決手段として「デバイスの中からログを洗い、ヒストリア・アーカイヴという施設を用いて、複数の並行世界を統合して正史(オリジナルガーデン)を再構築する」というプランを打ち出します。


そんなところに赤トラヴァーが登場。
(赤トラヴァーは「特異点消しておくべきだったわね」と発言していることから、彼女が青トラヴァーを消したガーデンはこれより後の時間軸だったのでしょう。そのため、赤トラヴァーは青トラヴァーを消した後に、特異点=適合者が不審な動きをしていることに気付き、その後を追ってここに来たと考えた方がよさそうです)


そして、適合者が赤トラヴァーを倒したことで、彼女は消滅します。

 

緑トラヴァーはオリジナルガーデンのデータ再編が終わったのち、以上の事件の顛末に責任を感じ、一連の事件の発生を阻止するべく、自身が消滅することを適合者に約束します。

 

最後に、適合者が現代に帰還したのち、デバイスは自爆して消滅。

これにてタイムトラベル自体の流れはthe ENDです。

 

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その他疑問点

結局どのトラヴァーが本物なのか

作中では「青トラヴァー=オリジナル(正史)のトラヴァー」「赤トラヴァー=レプリカ(正史ではない)トラヴァー」という扱いですが、実はこれはあくまで「青トラヴァー」から見た視点にしかすぎません。


青トラヴァーの考え方では「今自分がいる世界が正史であり、その世界にいる自分こそがオリジナルである。そのため他のトラヴァーはレプリカである」と認識しています。
しかし、彼女が並行世界を訪れる実験などを行ったせいなのか、原因は不明ですが、この適合者がいる世界に「赤トラヴァー」も顕現してしまいます。


ここで最初の並行世界の定義について考えてみましょう。

青トラヴァーの並行世界の認識は

定義3.)特に我々がことさら特殊な行動をしていなくとも、可能性の数だけ常に世界は分岐している。しかしそのうちの「本物の世界(正史)」は我々が感知しているこの世界ただひとつのみであり、他の並行世界は可能性から淘汰された世界(偽物・誤り)である。

であるといえるでしょう。

しかし実態としては、赤トラヴァーについては、

定義1.)特に我々がことさら特殊な行動をしていなくとも、可能性の数だけ常に世界は分岐している。その分岐した世界こそが並行世界であり、いずれの世界もその世界にいる者から見れば常に「本物(正史)」である。

…の並行世界の定義のほうが適応されているのです。

 

Finalで赤トラヴァーと戦った際に、青トラヴァーを編成に入れていると、赤トラヴァーは彼女を最後まで「レプリカ」呼びします。つまり赤トラヴァーは他人を欺くためではなく、どうも本当に「自分が本物のトラヴァーなのであり、他のトラヴァーはレプリカなのだ」と認識しているようなのです。

 

…と考えると、「青トラヴァーのほうが本当にもともとこのガーデンに存在していたのか?」ということも疑わしくなります。

 

タイムトラベルを行っていた科学者・赤トラヴァー。
しかし何らかのバグにより青トラヴァーもまたこの世界に同時に顕現してしまい、青トラヴァーは赤トラヴァーの存在を感知せぬまま、自分がタイムトラベル実験をしようとしている「正史のトラヴァー」と信じ込んでいる状態で適合者に接触
赤トラヴァーはそんな青トラヴァーの存在に気づき、青トラヴァーを排除しようとしますが、ことごとく失敗。
最終的には、青トラヴァーを消そうとしてはずが、赤トラヴァー自身の方が消されてしまう、なんて結末……。


…そんな仮説だって「100%間違ってる」とも言い切れないと思いません?


適合者が最後に選びとった世界の歴史は、「正史」とは限らず、「適合者にとってもっとも都合のよく、もっとも適合者自身の記憶していた過去に近い歴史」と呼んだほうが適切かもしれません。…ここまで考えちゃうともはやちょっとしたホラーかもですね。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いかがでしたでしょうか。
えー。
私はこの解釈が自分でも合っているとは1ナノも思っていません。

 

特異点」等の単語の定義に始まり、作中説明では足りないと感じた要素を補おうとして、「〇〇と仮定する」で進めた論の部分が、我ながらあまりにも多すぎます。

なので以上の解釈も、「考察しました」というより、「あまりにもパズルのピースがスカスカだったので、最低限、絵っぽくみえるようにありあわせのものを詰め込みました。これが正しい完成図かどうかなんて自分でもわかりません」といったほうが私の中の感覚には近いです。

なのでこの記事は「考察」ではなく、「“運営が予め想定していたものっぽく見えるよう”、作中で描かれた結末に向けて“都合よく話がつながるように積み上げていった仮説群”」になります。

 

結局のところ話の土台として存在している「特異点」とかの単語の意味が作中で最後まで判明せず、この記事はその土台となる部分を考えるところからスタートしているので、すべての仮説はその土台からして怪しい代物であり、そこに「数少ない資材とありあわせのガラクタで建物を積み上げてた」のようなものなのです。そのため以上の全ての仮説はジェンガがごとく簡単に崩れ去ります。

 

 


…もしも作中ここまでの説明があったら、私の中の青トラヴァーの印象も変わったかもなぁ…?

(「どうして私が協力しなければならないのかの説明もないままに、勝手に振り回されて、そして嫌味ばっかり言われている」というのが私の中で彼女のマイナス印象に繋がっていたので…。)


……もっとも、それほど台詞を詰め込むと、ストーリークエストが長すぎてやってられるか!!にもなっちゃうんですけどねぇ~。

 

 

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余談コラム:
こないだの感情論で進めた記事については記述してましたが、その記事を読んでいない人の為に。

 

●なぜ緑トラヴァーは自身を消すと発言し、デバイスも消滅したのに、アインシュタインのほうは現在のオリジナルガーデンに存在しているのか?

……これは「ALICEが仮想世界である」ということが一番の理由ではないかなと思います。

アインシュタイン、メタ読みをすれば、元ネタは「学者の名前」です。
ご存知の通り、このゲームの学者の名前がつくユニットは、ごく一部の例外を除き「アカデミア」という分類がされます。

ではその「アカデミア」とは作中ではどんな扱いだったかというと、3周年記念イベント時に公開された「Usagi-chan レポート」が全てを物語っています。

twitter.com

 

この中から読みたい記事を抜粋するとここです。↓

つまり、アカデミアに属するユニットは、「ALICEの開発に携わったメンバー」なのです。
それすなわち、「AIではない、生身の人間である」ということ。

今ほどALICEの開発が進んでいない=AIも今ほど多くないであろうβ時代に緑トラヴァー(=アインシュタイン)がいることも、確証とまでは言えませんが、その裏付けの材料の一つにはなりえるかもしれません。


そして、「生身の肉体がある以上は、ALICE内のアバターを削除しても、いわゆる『SNSのアカウント削除』感覚で、本人は普通に生きてるのでは?」というのが私の仮説です。また仮説か!!!

 


…えっ、マーリンがアバターの複製は規約違反だって言ってた?
……う~~~~~ん。そうなんだよなぁ~~~…。