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どうせこの世は ホジャラカ ホイホイ

マウスとMS付属のペイントで自己流ドット絵メイキング(2)

前回の記事:

polka-o-doruka.hatenablog.com

 

ドット絵のよいところは、マウスぽちぽちでもペンタブレットで描くのと遜色ない作品が作りやすいところです。
好みはあるかと思いますが、ドット絵であるならペンタブレットよりマウスの方が個人的には編集しやすいです。
まぁツールはお好みで……。


まずはタブを「ホーム」に切り替えて元に戻しましょう。

 
ペイントの初歩的な各機能については各自ググッといてくださいと言いたいところですが、まぁドット絵を作るのによく使う機能だけ紹介しておきます。

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ここの赤丸で(ジバニャンだけに)囲んだ部分の機能が今回のドット絵作成でメインとなる機能です。それぞれ説明します。

 

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①…鉛筆ツール。言わずもがな点を打つためのツール。(※ドット絵を作るときに「ブラシ」は選ばないでね!)
②…消しゴムツール。もちろん鉛筆ツールの逆。
③…塗りつぶしツール。通称バケツ。簡単に説明するなら、線で囲まれた範囲に色をまとめてダバァっと塗る。
④…色の選択ツール。通称スポイト。画像の中から色を選択するときに使う。
⑤…テキストツール。文字を入れる時に使う。(ドット絵を作るときにあまり用はないかも)
⑥…大鏡ツール。前回記事でスクロールバーから画像の拡大率を変更する方法を紹介したが、こちらも同様のズームに使える。


まぁ今更私が説明するまでもないと思うんですが、後々の説明にもかかってくることなのでなにとぞ…。

 


それからもう一つ大事なこと。

他のハイスペックな画像編集ソフトと比べて、機能がしょぼいシンプルなペイント特有の要素について話しておかなければなりません。
これより「前景色」「背景色」について説明します。

 

うわなんかめんどくさそうな用語出てきましたね…。でも実はまぁそんなに難しいことじゃないです。

 

こちらの画像をご覧ください。

(ペイントのメニュー上部に出てる右側部分の一部です。)

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前景色…この画像内の「色1」で選択している色のこと。(画像では黄色)
背景色…この画像内の「色2」で選択している色のこと。(画像では茶色)

 

以上で前景色と背景色の違いの説明については終わりです。はい。


たったそれだけです。


…もっと詳しく、かつ分かりやすいように説明しますね。


前景色…「鉛筆」ツールを選択した状態で画面をクリックしたときに塗られる色のこと。
背景色…「消しゴム」ツールを選択した状態で画面をクリックしたときに塗られる色のこと。

 

他の画像編集ソフトではレイヤー機能という便利機能を持つものがほとんどですが、機能がしょぼいシンプルなペイントでは、1枚のキャンバスに上からぐりぐり色を塗りたくっていくという、なんともアナログ描画に近い感覚で画像を編集していくことになります。

(※ペイントに存在しない機能のことなので説明しませんが、他の画像編集ソフトの「レイヤー機能」とは何ぞやって気になる人は各自ググってね)


アナログの「鉛筆」はそのまま線を引くものであり、アナログの「消しゴム」はそんな鉛筆の線を消していくためのものですが、(そして大抵の画像編集ソフトもそれと同じように消しゴム機能ができているのですが)、

実は「ペイント」における消しゴムツールは、厳密には鉛筆ツールの線を消しているのではなく、アナログで例えるなら「画用紙と同じ色を上から塗って鉛筆の線を塗りつぶしている」のに等しいものなのです。

(それってほぼ同じことじゃ?って思われるかもですが、まぁ微妙にニュアンス異なりますので…)

 

このアナログで言うところの画用紙の色に該当するものこそが、ペイントでは「背景色(色2)」であり、その上に描かれた鉛筆の芯の色が「前景色(色1)」なのです。

 


ちなみに「鉛筆」や「塗りつぶし」ツールを選択した状態で、左クリックではなく「右クリック」をすると、前景色(色1)ではなく「背景色(色2)」で色を塗ることができます。これでわざわざ2つの色を切り替えるのに鉛筆ツールから消しゴムツールを選びなおす必要もないので時短できます。ぜひ覚えておきましょう。

 

……すいませんここまで本当に前置きが長くなりましたね。

 

やーっと本題に入ることができます。

ジバニャンです!
ジバニャンのドット絵を作りましょう!!

 

まずは画像検索で本家のジバニャンの画像でも見ながら、完成図の構図をぼんやり考えます。

そして脳内でぼんやりとイメージした形に近づけるように頑張りましょう。


まずは輪郭線から整えていきましょう。
マスコットキャラクターはシルエットが大事ってよく言いますよね。

例えばかの有名なミッキーマウスなら、あの大きな丸い耳、尖った鼻、脚や腕の細さからの大きな手袋と大きな靴、すらりと細長い尻尾。
ピカチュウだと、長いお耳に、尻尾のギザギザ。

彼らはたとえ黒一色のシルエットでも、世界の誰が見てもそれだと分かるという唯一無二の特徴を持っています。
これらの事例から分かるようにマスコットキャラクターはシルエットが何より大事なのです。


まぁ今から作るのはジバニャンなんですけど。

 

とにかく、ドット絵に限らずとは思いますが、絵を描く際に一番最初にすべきことは「全体の構図レイアウトを(アバウトでもいいので)決める」ことです。


ジバニャンのポイントとしては、大きく区分すると頭と身体のバランスが重要です。
ほぼ二頭身体型で、大きな頭に対してやや小さめのボディ、短い手足がチャームポイントですね。
長い尻尾も忘れてはなりません。

ここを意識して、まずは全体のシルエットを下書きしてみます。


色1に黒、色2に白が選択されているのを確認したうえで、鉛筆ツールの「線の幅」を一番細いものを選択。

 

 

あとは「ジバニャンに近づけ~~」と念じながら、いろんなジバニャンの画像を参考にしつつ、まずは頭の輪郭線をぐるーっと。

 

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Ctrl+Z(戻るのショートカット)も駆使しながら、何回かトライしていい感じのまるっこいのができました。
何度もなぞって描きなおすのも手なんですが、顔の輪郭線のような大きめの曲線は、一発描きで奇跡の1つができるまでをトライ&エラーしたほうがよいです。経験上。

 


この饅頭みたいな線を叩き台にしていきましょう。
この端も繋がっていないような物体をジバニャンにしていきます。


……できるのか? できるのか私!?

 

 

(※実は文を書くのと並行してドット絵製作を進めてるので今の私には完成図がどうなるか見えていません)

 

ひとまず、輪郭線がちょっとキャンパスの左側に寄りすぎているので、「選択」ツールを使ってパーツを画面の中央へ寄せます。

再び鉛筆ツールに戻って、公式絵を見つつ、ここに身体、手足を生やしてみましょう。

 

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↑ Ctrl+Zを駆使しながらこんな感じに。
何度もなぞった箇所がインクだまりのようになっています。


……なんやこれ…本当に完成品はジバニャンになるのか……??


公式絵をちらりと再確認。

よくよく公式絵を見ると、ジバニャンのボディはよく見ると全体のシルエットが台形のようにほんの少し広がっているので、ここを直していきましょう。

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↑おっ、線を塗り重ねたので汚くはなったけど、ちょっとジバニャン体型に近づいた?

 

ここで、私の中では完成図のポーズが何となく具体的に浮かび上がりました。

 

……見えた、見えたぞジバニャン!!! …たぶん…


「正面図を最初は考えてたんだけど、この感じなら頭の形からしてちょっと顔は斜めの位置から見た構図にしたほうが面白いかな?」「右腕を前に突き出したので、左腕は腰に当てさせようかな」とか、そういうのをここでの私は考えてます。

 

上手い人はこういう行き当たりばったりなことはあんまり考えないで完成形へ一直線かと思いますがへたっぴなのでこんな感じになります。まぁ絵の描き方に正解は無いので!


ではこれに2本の尻尾と耳を描き足しましょう。

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↑ 尻尾と耳っぽいのを足してみました。

 …うーん 縮小表示のウィンドウを見るとちょっとアンバランスですかね。
画像全体を右に寄せて、画面右側の尻尾をもうちょっと小さめにしましょうか。

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↑「選択」ツールで全体を囲んで選び、画像をドラッグして右側に移動させ、右側の尻尾を一度消しゴムで消し消し。
右に寄せると今度は左側が寂しくなったので、画面左側の尻尾を部分的に選択して、この尻尾のみ左側に移動させて……。

 

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↑全体を選択ツールで囲んでもう少し右側に移動させてみました。
左側の尻尾にも書き足しを加えてます。

 


…そういや言い忘れてましたがここまでの過程で、背景色で塗ることはほぼしてません。
つまり消しゴムツールを使わず、ほぼ鉛筆ツールだけで作業してます。

 

これは「一発描き凄いだろフフン」という自慢などではなく(むしろそれができる腕が欲しかった)、
「一度引いた線が角度がイマイチとか気に食わない代物になったなら、Ctrl+Zで戻して納得いく線ができるまで書き直している」という意味です。
或いは上から塗りつぶして太めの線にし、インクだまりっぽくしておくことで誤魔化します。


なぜそうやってるかというと理由は単純で、「あとでまとめて修正するから」
あとは色を切り替えるのすらめんどくさいから。
要はこっちのほうが時短になるから、といった具合です。

私の性格がずぼらというのもあります。

 

「あとで修正する」を言い訳に、今は汚いぐちゃぐちゃした部分もまだ無視です。

 

 

さて最後に顔のパーツや他の装飾品も加えてみ……

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うわキモッ!!!!!

 

失礼しました、自分で作ったにもかかわらずあまりのクリーチャー具合に、思わずフォントも最大サイズの太字にしてしまいました。


確かに最初のミミズが走ったような跡に比べればジバニャンには近づきました。
近づいたには違いないんですが一体なんなんだこのキモい生き物は

まだ小学生の描いたジバニャンの方がずっとかわいいはずだぞ。


……でも大丈夫、これは下書き。そう、下書き。(自己暗示)
これから線を整える作業をするので、たとえ今はキモイ生物でも、きっと未来の自分がこれをかわいいジバニャンに整形してくれるはずなんだ。だから今は汚い状態でも全く問題ないんだ。

 

(そうやって未来の自分にまかせて何度痛い目を見たことか
夏休みの宿題しかり先送りにした仕事しかり…)

 

……まぁこんな感じで、大抵私のドット絵のラフはこんな具合に汚いです。
まずはこんな風に黒と白の二色だけで全体の輪郭を描き、これを手直しいく形で完成形の線画に近づけていきます。


果たしてこんなクリーチャーから、プリチーなジバニャンなんてものが出来上がるのか!?


記事が伸びたので次へ続く。

 

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